2010年10月2日 連載1

「やろまいか」の風
なめくじ祭 作り出す

なめくじ祭りが8月18日の夜、岐阜県中津川市加子母の北端の集落、小郷地区の大杉地蔵尊で開かれた。わずか146戸の集落が催すこの祭りに訪れた人は4千人。1枚250円の三角クジ「なめくじ」は2630枚も売れ、ナメクジは8匹姿を見せた。  続きを見る

2010年10月9日 連載2

トマトの唄
農家の「結束・誇り」響く

旧加子母村(現中津川市加子母)のトマト農家の人たちは、毎年2月に開く加子母トマト生産組合の総会で、全員が起立して「トマトの唄」を合唱するそんな話を耳に挟んだ途端、どんな歌なのか、聴きたくなった。作詞者はなめくじ祭りの仕掛人でもある… 続きを見る

2010年10月16日 連載3

87歳の女医
息子の死を乗り越えて

ひろこ先生。旧加子母村(現中津川市加子母)の人たちは、河村医院の医師、河村廣子さん(87)のことを、65年も前から、そう呼んでいる。東京・中目黒の代々が医師の家に生まれ、帝国女子医専(現在の東邦大医学部)を卒業した。姉の紹介で… 続きを見る

2010年10月23日 連載4

主婦が興した漬物組合
茶飲み話夢で終わらず

「あれは24年前の冬だったかいのう」。加子母村(現中津川市加子母)の女性たちが興した「ささゆり漬物加工組合」の代表、中島くきさん(75)は回想する。仲良しの農家の主婦4人がこたつで茶飲み話をしていた。「野菜のように… 続きを見る

2010年10月30日 連載5

働く場所をひねり出す男
木造住宅から農園まで

細々と治山工事をしていた中島(なかしま)工務店がなぜ今、千人もの人が働く場を提供できるようになったのか?
 旧加子母村(現中津川市加子母)にずっと本社を置き、東京や名古屋、神戸などに次々、支店を出し成長してきた会社の… 続きを見る

2010年11月6日 連載6

「かしも通信」の三銃士
「地元のため」芸術家動く

8月25日の午前9時。中津川市役所加子母総合事務所の2階会議室で4人の女性が作業をしていた。刷り上がったばかりのA3判の紙2枚を半分に折り、計8ページの月刊紙「かしも通信9月号」を仕上げるボランティアスタッフだ。この日午後、…続きを見る

2010年11月13日 連載7

なっちゃんの決断
飛騨牛農家、守り・育てる

私に畜産農家が継げるだろうかーーなっちゃんは、ずっと迷っていた。茨城県内の農業専門学校を卒業。加子母村(現中津川市加子母)の自宅に戻り、そのまますんなり肉牛の肥育や繁殖の仕事をするはずだったのに……。いざ、その段になったら、…続きを見る

2010年10月20日 連載8

次男坊のUターン
顔の見える農業で新風

NTTを辞めて、地元で有機農業を始める。小郷地区大杉地蔵尊協の農家の次男坊、丹羽進さん(41)の決意に、親たちは猛反対した。1999年のことだ。 なぜ、彼は会社勤めの生活に見切りをつけたのか。岐阜高専を卒業して…続きを見る

2010年10月27日 連載9

外から来たミドル
里山の魅力 商いの核に

「道の駅加子母の駅長」。安藤直樹さん(36)が旧加子母村(現中津川市加子母)にやってきて、このポストに就いたのは2004年だ。当初7千万円だった年間の売上高は着実に伸び、09年度は1億800万円に達した。安藤さんが腐心するのは、…続きを見る

2010年12月4日 連載10

「もりの家」の実験
「足るを知る」循環型生活

加子母には「いかそまい会」という妙な名称の会がある。端材などの地域のエネルギー資源を「いかそう」と、循環型の地域づくりを目指し2008年に発足した。メンバーは工務店経営者や家畜農家ら30人。中津川市の「がんばる地域サポート事業」の事業認定も…続きを見る

2010年12月11日 連載11

中2女子5人組の熱演
地歌舞伎、地元愛育む

9月5日の日曜午後、木造の劇場、かしも明治座を埋めた600人の観客は、加子母中学2年の女子生徒5人の名演技に、大きく、長く続く拍手と、おひねりで応えた。 この劇場は明治27年に完成した。樹齢400年の巨木を梁に使っているので、客席は支え柱が…続きを見る

2010年12月18日 連載12

山林の職人
良質な森、いかに守るか

杣職の安江正秀さん(33)と一緒に、朝から加子母の森に入った。 杣とは、山林所有者の依頼でヒノキやスギを伐採する職人。安江さんは所有者と相談しながら、山林の手入れもする。苗木を植え、5年ほどは苗木に日光が当たるように…続きを見る

2010年12月25日 連載13

「多縁」社会
農作業後、酒場で議論

白川沿いの国道から東へ1㌖ほど坂を上った牧戸地区。戦後、この地区を開拓して、今でも畑で作業をする伊藤邦夫さん(98)は、初冬になると楽しみがひとつ増える。 名古屋にある知的障害者の小規模作業所、和工房Tan・Keiで働く人たちが、…続きを見る

2010年12月25日 自転車取材を終えて

加子母には8月6日〜9月6日、10月22〜25日の計36日間滞在した。ログハウスを借り、毎日自炊し、自転車で取材して回った。強く印象に残ったのは2点 あいさつと親切の大切さを改めて知らされたのが第1。小、中学生と行き交うと「こんにちはー」と声をかけられた。その…続きを見る