自然にふれる

小秀山と乙女渓谷

加子母の中央を南北に流れる加子母川を源流へとさかのぼったところに緑深い乙女渓谷があります。渓谷の入り口にあるキャンプ場から遊歩道を歩くと、ねじれ滝、シャクナゲの群生地、80メートルの高さから二条に別れて落下する夫婦滝と、絶景の連続。新緑、紅葉も素敵です。その乙女渓谷の北東にそびえる小秀山(こひでやま:標高1981.7m)は、トレッキングの醍醐味を存分に味わえる山として人気があります。山頂上まで、約4時間。渓谷あり、岩場あり、原生林あり、そしてしゃくなげの群生地ありと野性味満点のコース。日本200名山の一つにも数えられています。

アユ、アマゴ、イワナ。川釣り天国

加子母川の清流は川魚の宝庫です。乙女渓谷をはじめとする加子母川源流には、水の澄みきった渓流にしか生息しないアマゴやイワナが。
毎年6月から7月上旬のアユ解禁ともなると、加子母川は釣り人たちで大賑わいです。

文化にふれる

加子母大杉と大杉地蔵尊

のどかな田園風景の中にそびえ立つ樹齢千数百年の大杉は加子母のシンボル的存在。大正13年(1924)に国の天然記念物に指定されています。

加子母大杉に見守られるように佇む地蔵尊。御本尊は高僧行基僧正が1260年前に彫り上げたものといわれています。鎌倉時代の創建以来、延命長寿、安産の守り本尊として信仰を集めています。

文覚上人(もんがくしょうにん)の墓

平家物語にも登場する、鎌倉幕府創建に貢献したといわれる文覚上人は、旅の途中で病に倒れこの地で葬られたといわれています。悟りを開いた文覚上人に願を託そうと、墓のある大杉地蔵尊には、祈願の人々が絶えません。
奇祭「なめくじまつり」の舞台でもあります。

なめくじ祭り

これは中津川市加子母小郷区の加子母大杉地蔵尊で、文覚(もんがく)上人の墓碑にはい上がるナメクジを参拝するという奇祭。ナメクジはこの旧暦の7月9日、一年に一度この日にしか姿をあらわさず、夜明けとともに姿を消すというのです。

かしも明治座

芝居見物が盛んだった明治27年、村の有志たちによって建てられた農村舞台「かしも明治座」です。
本格的な回り舞台にセリ、両花道や2階席まであるめずらしい劇場形式の豪華な農村舞台で、県指定有形民俗文化財に指定されています。
現在では、住民による地芝居(加子母歌舞伎)はもちろんのこと、クラシックコンサート、映画上映、イベント公演など、様々な催しが開かれ、生きた芝居小屋として愛され続けています。

加子母歌舞伎

東濃地域は、全国でもめずらしい「地芝居」の盛んな地域です。
加子母では昭和48年に加子母歌舞伎保存会が発足。現在も、毎年秋には明治座で住民たちによる素朴な地歌舞伎が上演されています。
平成9年には歌舞伎役者市川団十郎さん監修のもと、3年通しで大歌舞伎の役者さんと共演した村のオリジナル歌舞伎、「袈裟と盛遠」が行われました。

平成10年には十八代目中村勘三郎襲名披露公演が行われ中村勘三郎さんの他、片岡市蔵、片岡亀蔵、中村扇雀、坂東弥十郎、坂東新悟、中村七之助という豪華メンバーによってかしも明治座が沸き返りました。

加子母歴史民俗資料館

明治27年に建てられ、80年間使われた村役場の旧庁舎を改装したものです。加子母の山村文化に関する様々な資料が保存されています。